剣と花

f0147413_2391747.jpg出演:オム・テウン、キム・オクビン、チェ・ミンス、オン・ジュワン、ノ・ミヌ、イ・ジョンシン

2013年、KBS、20話。
高句麗時代の許されざる恋と権力闘争を描くオム・テウン主演 韓国版『ロミオ&ジュリエット』。・・・・と、謳っているけれど、序盤から中盤にかけては、まさに高句麗の末期、史実に名を残すヨン・ゲソムン将軍のクーデターを描き、歴史上高句麗最後の王となったポジャン王を擁立するまでの出来事がメインで描かれています。なので、中盤まではオム・テウンは主演というよりも助演に回っているシーンが多く、メインはヨン・ゲソムン将軍演じるチェ・ミンスさんだったと言っても過言ではない印象。クーデターが成功してから、架空の人物で登場する元王様の娘ソヒ(ムヨン)と、同じく架空のヨン・ゲソムンの庶子チュンの、ロミジュリばりの対立した間柄の切ない恋を軸に、いよいよ高句麗の歴史の終わりへと舞台は進んでゆきます。
ヨン・ゲソムンを演じるのはチェ・ミンス。前王の栄留王を演じるのはキム・ヨンチョル。二人のベテランの激突が見応えのある骨太なKBS史劇らしさを魅せてくれています。また、クーデター後の高句麗最後の王様宝蔵王を演じたオン・ジュワン、ヨン・ゲソムンの庶子で主演のオム・テウン、前王の娘ソヒを演じたキム・オクビン、後半登場するヨン・ゲソムンの嫡子ナムセンを演じたノ・ミヌ、前王の勢力の残党一味の一人を演じたイ・ジョンシンなど、それぞれに熱演していました。
最初から最後まで史実を軸に、けれど主演二人の恋は架空の人物同士という面白い試みとなっていて、また映像と音楽の美しさに心惹かれるドラマでもありました。

<感想>

途中、感想を書いたのは、前半のヨン・ゲソムンのクーデターまでのものです。そうです、主演が活躍する部分ではありません。(笑)そういや同じ高句麗末期の「大祚榮」の時も、同じところで盛り上がっていたっけ。
どうも「大祚榮」の時からヨン・ゲソムン贔屓な私は、そのヨン・ゲソムン将軍を、かの個性派チェ・ミンスさまが演じるということで、拍車がかかった感じでした。前半、超好きでした。特にクーデターの場面、宮中でたくさんの人が切られて倒れている中、スローモーションでヨン・ゲソムンが甲冑姿で現れる時の、あの三白眼睨みがたまらなくカッコよく思えて、もう、一人で悶えまくっておりましたね。チェ・ミンス万歳。(笑)
ま、これはマニアな感想なので参考にはならないと思いますが(笑)実は最初の2話までは、このドラマどうしてくれようか、と非常に困りました。というのも、話の半分が音楽、無言。ひとつの場面に何分もかける手法は映画のようでもあるけれど、ちょっとやりすぎな感じがしましたね。あそこまでセリフをカットしてしまうと、何が言いたいんだ、とセリフ待ちをする間イライラしちゃうし、この音楽流してる時間をどうにかしてくれ、と先に進まない遅すぎる展開にもイライラしちゃう。ただ、そこを我慢して通り過ぎると、3話くらいから会話は普通の量に増えまして(笑)展開もようやく普通に近くなります。(若干、魅せたい場面は元に戻りますが…笑)
そして3話から面白くなっていくんです。なので結局、ずっと面白かったんです。とはいえ、それは私が高句麗が好き、ヨン・ゲソムンが好き、というのが、ひょっとして作用している可能性もありますかね。韓国ではあまり視聴率が良くなかったと聞いているし。
それにKBSらしいといえばそうなのだけど、出演者が地味目で(笑)花といえば悪役ナムセンのノ・ミヌさんと、脇のイ・ジョンシンくんくらいではないかしら。あ、もちろんオム・テウンさんが好きな方は別ですけども。
ラストも、史劇通りでした。当然です。史実は変えられませんものね。あのラストで仕方ないと思います。
ノ・ミヌさんが完全悪役を演じているせいか、そのへん評価が分かれるようですが、まあ私は彼のファンではないこともあるのでしょうが、悪くはなかったと思います。大祚榮でもナムセンはとんでもない息子でしたし。(笑)
どちらかというと情けなく悪だくみをする男のイメージでしたが、今回のナムセンは頭が切れて、性格もキレやすく(笑)繊細さと狂気が前面に押し出されたキャラとなっていて、綺麗なノ・ミヌさんの狂気の姿も、さえないオッサンが演じる狂気よりは観ていて良かった部分かな、と。(笑)
映像と音楽、そしてタイトルの「剣と花」。美しさと幻想的な雰囲気を演出してる感バリバリですが、一応タイトルの「剣と花」は、クーデターを表していたり、キャラクターの意思や関係であったり、ストーリー展開であったりをも表しているんだろうな~というのはちゃんと感じられたと思います。私は面白かったです。

満足度(☆6つが満点) ☆☆☆☆
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by himeka_kisaragi | 2014-11-25 23:56 | か行 | Trackback | Comments(2)
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Commented by haeun at 2014-12-16 17:52
ひめかさん、いつの間にか見終わってたんですね!
チェ・ミンスさんに様を付けて呼ぶあなたは立派なマニアですね(笑)
2話までの無音が多い状態、実は僕は結構好きだったりする代わりものです。
確かに男前は少なかったですけど(ーー;)、まぁ僕にとっては関係ないし、ヨンゲソムン関連の作品はこれが初めてだったので、楽しめました。今、テジョヨンを丁度すすめているところです。あっちの方がおっさんパワーはもっとすごいですけどね(笑)

Commented by himeka_kisaragi at 2014-12-16 22:20
>チェ・ミンスさんに様を付けて呼ぶあなたは立派なマニアですね(笑)2話までの無音が多い状態、実は僕は結構好きだったりする代わりものです。

はい、マニアです、きっと。(笑)
そういうはうんさんも、あの演出が好きってのがマニアですね。(笑)
私も映画風なのはけっこう嫌いじゃないんですが、あれはちょいと私の限度を超えていました。(笑)
普通になってくれて助かりました。(笑)

大祚榮は、むさくるしい。(笑)
でもすごく面白かったドラマでした。
わりと史劇の初期のほうに見たんですよ。
あ、でも朱蒙とかのほうが先だったか。ソドンヨとか。
多分「海神」のあとあたりに観たのかな~~
時代が変わる時のヒーローを題材にしてるドラマって、面白いですよね。私、好きです。