大王世宗 ~34話
2009年 10月 15日
最初は、なんだか難しいな~と思っていた世宗ですが、一度面白くなると、どんどん面白くなってゆきます。面白いといば「イ・サン」も面白いんだけど、同じ史劇なのに、そして同じく朝鮮王朝時代なのに面白さが全然違うんですよね。世宗は、だんだんKBS史劇っぽくなってきた感じです。(?)
忠寧大君(世宗)は、本当に周りに良い補佐がいますね~。彼が自らの言動で味方を増やしていくんですよね。人徳。
鏡城に民として暮らしていたはずなのに、女真族に襲撃されてたくさんの村民が殺されてしまったのを見て、自分は2年も暮らしていたのに、彼らの顔も名前も知らない、と後悔して、何もしなかった自分を責めるシーンは、とても良かったっ!
しかし、そこまで思ったのに、結局、周りが望むように、鏡城を出て王宮に戻るということは、かたくなに拒否する忠寧・・・じれったいーー!(爆)
それと最初は敵か味方か?といぶかっていた敬寧大君の頭の良さ、政治的能力の高さにもシビれます!
世子側の側近たちの企みで、鏡城で忠寧たちが謀反を企てようとしている、という噂を耳にした王様が、鏡城で忠寧に会ってきた敬寧に様子をうかがうシーン、思わずうなりそうでした~(笑)
一瞬、鏡城であんなに心を通じ合わせた風だった敬寧が、また忠寧が不利になるようなことを言うなんて!?と思ったのに、実は鏡城で世子側がたくらんでいることを表ざたにするよう、真相究明のために調査官を派遣することを王様に決断させるためだったなんて~!頭いい~(><);;
野心を捨てた敬寧は、忠寧のすごく心強い味方という感じ。もう…そう理解しても大丈夫よね?(笑)なにせ長い話だから、途中でまた考えが翻ったとか、そんなこと・・・ないよね?(笑)
そしてオリの心理が・・・・分かりづらい;;
オリって、どうやら本気で世子のことを好きになったみたいだけど・・・・子を宿したというのに、自分を使って再びスキャンダルを起こして、忠寧の義理父に世子を廃位させるよう話を持ちかけるなんて。望みは、平民となった世子と平民として暮らしたい、というオリ・・・確かに前回、世子が「自分が世子だから、お前と共にいられない」みたいなことを言われていたけど・・・
普通なら、世子の子供がお腹に宿ったと知ったら、側室の座を狙って、子供を次の世継ぎに、と思うのが、この時代の女でしょう~?(笑)「世子を自分だけの人にしたい」と言っていたけど、本当にそれが願いなのね?まあ・・・彼女は高麗の生き残りだから、朝鮮王室の中に入ることはプライドが許さないのだろうか・・・。そして妊娠を知った世子は、結局彼女を王宮内へと望むんだけどね。
この史劇、今まで見てきた朝鮮王朝モノ、そして王族を含めた王宮内の人達の物語の中では、けっこう異色な感じかもしれないです。考えていたより男くさいというか、よくある派閥同士の世子争いをしているようでいて、なにかが違う。それが何なのか、うまく文字で説明できないのがもどかしい。(笑)
私的には、なぜか同じKBSだからということじゃないだろうけど、「大祚榮」を思い出します。